キミの隣、笑顔のあなた




「んにしても、よくそんなに知ってるね。」

「え?あー、それくらい有名人だってこと。
 知らないほうがおかしいでしょ。
 ってか覚えてない?ほら、あの鈷和登中のキャプテンだった人。」

「ええ?覚えてないけど、あそこって相当強豪校じゃん。なんでここ来たの?」

そりゃあ、この学校は女子同様、男子バスケットボール部も県大会決勝常連校だけど。

「さあ?特待断ってきたみたいだよ。そんなこっちの男バスに入りたかったのかな。」

「ふーん。」

会話が終わったころ、ちょうど前列が準備をし始めるころだった。



————————パアンッ!

『きゃああああああああああ!!!』

「佐伯先輩、がんばれー!!!」

「佐伯くん、いけーーー!!」

「悠弥くん、ふぁいとー!!!!」




< 127 / 361 >

この作品をシェア

pagetop