キミの隣、笑顔のあなた
「いやー!何もわかっていないなあ、茉依さん。
ここまでいろいろそろっているのは、こっちまで来ないとないじゃんかあ!!」
「あ、はい。」
そういうと、茉胡は満足気にどこかへまた探しに行った。
そんな茉胡の様子を遠くから見ながら、私も店内をうろうろして回る。
茉胡のテンションが高い理由なんてただ一つ。
————好きな人へのプレゼントを買うから。
相手がどんな人でも、大好きな人を思い浮かべてする買い物ほど、幸せなものはない。
それを私は知っている。