キミの隣、笑顔のあなた





「いやー!何もわかっていないなあ、茉依さん。
 ここまでいろいろそろっているのは、こっちまで来ないとないじゃんかあ!!」

「あ、はい。」

そういうと、茉胡は満足気にどこかへまた探しに行った。

そんな茉胡の様子を遠くから見ながら、私も店内をうろうろして回る。

茉胡のテンションが高い理由なんてただ一つ。



————好きな人へのプレゼントを買うから。


相手がどんな人でも、大好きな人を思い浮かべてする買い物ほど、幸せなものはない。


それを私は知っている。




< 157 / 361 >

この作品をシェア

pagetop