キミの隣、笑顔のあなた
澄にいがまだお隣にいるときは、毎年誕生日プレゼントをあげていた。
好きだと気づいてからは、より一層選ぶのが楽しみになった。
どれを選んだら澄にいが使いやすいかな、喜んでくれるかな?
どういう柄が似合うかな?何色が好きかな?
そうやって決めたプレゼントだからこそ、平静を装いながらも反応が気になってしまって。
少し顔が曇ると、一気に不安になって。
逆にうれしそうな顔をすると、私まで心の中幸せになって。
だから、プレゼント選びって、すごく大切なんだ。
そんなことを遠くで百面相しながらものを見ている茉胡をみながら思った。
「それにしても、本当に何でもあるんだなあ。」