キミの隣、笑顔のあなた





茉胡と澄にいへの誕生日プレゼントを買いに行った日から、数日が経ち、澄にいの誕生日の日がやってきた。

「うわー!!もうやだ!!緊張するー...」

帰りのHRも終わり、部活をやっていない私たちは用事がない限り帰るのだけれど、今日は違う。

「もう5:00だよ。早く渡さなゃ。」

「んー、もう!わかってるけどさあ・・・。」

「なら、ほら、早く行こう?」

「そんな簡単じゃないんだよー!もう!
 すっごく勇気がいることなんだよ!」


・・・知ってるよ。知ってるに決まってるじゃん。

「・・・はじめっからわかってたでしょ、そんなこと。」

「うぅ・・・。
 わかった。いこう!!!!」

やっと覚悟を決めたらしい茉胡と一緒に教室を出て、数学職員室に向かう。




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