キミの隣、笑顔のあなた
「はああああ。」
茉胡を見送り、階段の踊り場についてある窓から外を見た。
私が買った澄にいへの誕生日プレゼントはお兄ちゃんに預けた。
お兄ちゃんが朝、「今日澄と飲んでくるから」って言っていたから、頼んだ。
・・・変じゃない。普通の幼馴染。たぶん、大丈夫。
ふと、窓の外に意識を戻すと、校庭がよく見えた。
手前がサッカー部が使っていて、奥が軟式野球部とソフトボール部が使っているようだった。
「わあ、すごい。はやっ。」
やっぱり高校生にもなると、プレーのスピードが中学校と全然違う。