キミの隣、笑顔のあなた
——————————コンコン
「「失礼します。」」
「1年3組の枩谷茉胡です。」
「古内茉依です。」
「「附田先生に用事があってまいりました。」」
声をそろえて、職員室に入ってみたが、数学担当者の”附田先生”の席に、人はいなかった。
職員室の扉に、先生がたの席配置図が付いているので席がどこかは知っている。
「ああー。附田先生は、もう教室に向かったよー。」
隣のクラスの担任をしている乙田先生が教えてくれた。
先生紹介を聞いていなくても、さすがに隣のクラスの担任のことくらいはわかる。
「ああ!そうだったんですか。
うちら遅かったんだー。あははっ!」
「じゃあ、教室戻ろう。途中で会えるかも。」
「そうだね!じゃあ、教室に戻ろう!
失礼しましたー。」
「失礼しました。」
職員室を出て、教室まで急いで向かう。