キミの隣、笑顔のあなた
そう思えば思うほど、澄にいとの思い出とか、澄にいのかっこいいとことかばっかり思い浮かんできて、恋心は全然忘れることはできなかった。
私の想いは消すことはできない。
でも、今までのままじゃダメだ。
どうしたら、どうしたらいいんだろう。
「きりーつ、れーい」
『おはようございまーす』
遅刻5分前に学校に到着し、いつものように席に座った。
私が教室に入ると、茉胡が飛んできた。
「おはよー!ぎりぎりだったね!」
そう笑って言う茉胡を見ていると、ほっと安心するのと同時に、こんなにいい子に対して私はなんて最低なことを思っていたんだろうって罪悪感が生まれた。
いつも通り返したつもりだけど、実際はどうかもわからない。
前と違って、今回の席は離れていることが唯一の救い。
すぐに担任がやってきて朝のHRが始まった。
前の黒板では、担任がなにやらいろいろ話をしている。
その様子をぼーっと見ながら、私の意識はもうすでに違うところへ向いていた。
朝、一生懸命考えて考えて、出た答えは、
『澄にいへの想いはとりあえず今は、あきらめない。
でも、私の気持ちはぐっと奥底にしまい込んで、茉胡の応援を全力でする。』
ということ。