キミの隣、笑顔のあなた

お弁当を食べながら考えた。

そっか。文化祭のジンクスか...。

告白するのに、何かいいのがないかな、と思っていたから、いいのがあってよかった。

文化祭まではまだあと２週間くらいあるし、時間はたっぷりある。


...問題は澄にい。

お兄ちゃんの話から考えると、たぶん、澄にいは告白されてから茉胡のことがだんだん気になっていると思う。

それは確かだと思う。

さっきも教科連絡の時、ちらっと茉胡のこと見ていたから。

でも、やっぱり先生と生徒っていう関係性だからいろいろ気にしているのかもしれない。
気持ちにブレーキをかけているのかもしれない。

でも茉胡のことが気になっているなら、茉胡のことを好きになるのも時間の問題だと思う。

だったら私が、澄にいに茉胡のいいところとか言って、その時期を少し早めてあげれば･･･。


少しは、二人のためになれるのかな。


——————ｽﾞｷｯ

————―っ。
私は、茉胡に最低なことをした。

だから、私の気持ちは心の奥底にしまって、二人の協力をさりげなくしよう。

そう決めたのに。


やっぱり、澄にいのことが大好きなんだと、気づいてしまう。



ごめんね。茉胡。

こんな私で。