キミの隣、笑顔のあなた



途中、女子生徒が男性教師と話しているのが目に入った。

「附田先生―!次の数学は授業やりますかー?
 次も質問タイムでいいよー。」

「んー?まあ、授業だな。
 ノートしっかり準備しとけよー。」



ドクッ——————————

その声に、私の心臓はドキリと大きな音をたてた。


・・・嘘。なんで?


目の前の男性教師の声に、思わず固まってしまう。


「あれっぽいね、附田先生って。
 急いでいこう、茉依。」

隣からなんとなく、茉胡がそう言っているのが聞こえたが、その言葉は私の脳内にとどまることはなく、そのまま耳から流れていった。

聞き間違えるはずがない。


だって、あの人は私の・・・



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