キミの隣、笑顔のあなた

「茉依？まーい？茉依ー？」

「・・・・・・。ん？何？茉胡。」

「あ、いや、すごいぼーっとしてたから。
　どうしたの？大丈夫？」

「あ、うん。大丈夫だよ。ごめんね。」

まだ、少しぼーっとしたまま、ほぼ無意識に答える。

「いやー？いいよ。
　それより、早くいかなきゃ！」

「あ、うん。」

茉胡に引っ張られるようにして、そのまま教室へ入った。



「あのー附田先生！
　遅れ、っ！？」

教室に入るなり、附田先生を見つけた茉胡の言葉は、顔を見た瞬間にとまった。

「ん？どうした？」

こっちを見た附田先生を見た私の心臓は、またドクンっと大きな音をたてた。

それでも、今はうれしい気持ちのほうが私を支配していた。