キミの隣、笑顔のあなた
『えー!皆さん、集まりましたかー?!』
ちょうどその時、生徒会の声が校庭中に響き渡った。
うちの学校は校庭が校舎に囲まれているため、意外と学校の周りの家には迷惑にならないみたいで。
生徒会の司会のレスポンスに、答える生徒たち。
—————うおおおおおおおお!!!!
―————いえええええええい!!!!
『Ladies and Gentleman
ただいまから、桜涼祭、後夜祭を始めまーす!』
ヒュ~~~~~ ドーンッ!!
司会の開始宣言とほぼ同時に、1発の花火があがり、桜涼祭・後夜祭がスタートした。
『えー、今年もですね、ミス&ミスターコンの発表、そしてクラス展示・模擬店の順位発表をしてから、毎年恒例のグランドフィナーレに行きたいと思います!!
それではさっそくいきましょう!
全校生徒の投票から選ばれるミス&ミスター。
今年は誰が選ばれるのでしょうか!?
ではまず...』
司会の人の声がずっと向こうに聞こえながら、昨日、一昨日の文化祭について思い出していた。
うちの学校の文化祭は、1日目の午後と2日目いっぱいが一般開放になっている。
3年生なんかは模擬店をやるが、その売り上げは公立校なのでもちろん学校に入る。
それでも、1位を売り上げたクラスには何か学校からご褒美が出るらしい。