キミの隣、笑顔のあなた




キーンコーンカーンコーン——————

タイミングよくチャイムが鳴り、始業の挨拶をする。


数学もシラバスを使っての説明のようで、前では澄にいが列ごとにプリントを渡していた。


澄にいを近くでみられる。前から二番目の席で本当に良かったと思った。


澄にいの声を聞きながらプリントを見るふりをして、軽く教卓のほう見上げながらぼーっと考える。


・・・どうして今日まで気づかなかったんだろう?


目の前で説明している附田先生は間違いなく、ずっと忘れられなかった、私の大好きで、大好きでたまらない、幼馴染だ。



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