キミの隣、笑顔のあなた
自分からそういう状況にして、それはないだろ、とも思うけど。
辛いものはやっぱり辛い。
2人を見ていると、罪悪感、うらやましさ、正反対の感情が混ざり合って私を支配する。だから、すごく苦しい。
「ただいまー。」
手を洗った私は、そのまま2階に上がり、ベッドに横になった。
「はぁ・・・」
ため息をつきながら目をつぶっていたら、いつの間にか寝てしまっていた。
茉胡の誕生日会から時は流れ、季節は冬本番。12月に入った。
「よし、それじゃあ、進路希望調査の紙、後ろから送ってこーい。」
朝のHRの時間。
先週渡った、1年生最後の進路希望調査の紙の提出日の今日。
私は一番後ろの席なので、前に座っている前田くんに託した。
私の進路選択は『理系:物理・日本史』
茉胡も、私と全く同じ選択だ。
「まだ出してない奴いるかー?明日までだから・・・」
いつも通り前で話している担任は無視して、考える。
昨日、茉胡と確認をしたから、茉胡の進路選択に間違いはないと思う。
だとすると、まったく同じ進路選択をした私たちは、来年同じクラスになる確率はすごく高い。
それはすごく、ものすごくうれしいことなんだけど...。