キミの隣、笑顔のあなた
さり気なく、志望校を聞き出してみたけど、わからないといわれてしまった。
それでも、粘った結果、彼女の志望校を知ることができた。
今思えば、完全にストーカーだけど、当時の俺は、とにかく彼女と接点がほしくて、彼女と同じ高校に行きたかった。
その学校は、俺の学力では少し足りないが、バスケの強い高校だったから、そこに行くことに決めた。
俺は必死に勉強して、周りを納得させ、受験することができた。
受験の日、彼女を教室で見たときは、鳥肌が立った。
やっと、近くに来れたって。
合格発表の日、彼女を見つけることはできなかったけど、塾の八から受かったらしいということを聞いて、一安心したのを覚えている。
そして、球技大会の日。
俺は、ついに見つけることができた。
うれしかった。
でも、彼女に視線の先には、違う人がいた。
それを知った時、俺はすごいショックを受けた。
その時、気づいたんだ。
ああ、俺は彼女のことが好きなんだ。って。
気づくのおそっ!で自分でも思った。