キミの隣、笑顔のあなた




「「「さようならー。」」」

帰りのHRが終わり、茉胡のところへ向かう。

「茉胡ー。附田先生のとこ行くよ。」

「え?なんで?」

「なんで?って・・・。
 さっき附田先生に、『帰りのHR終わったら来てくれる?』って言われたでしょ?」

「あ、そうだっけか・・・。」

ぼーっとしていて、様子がおかしい茉胡。

「どうかした?」

「え?いや。何でもない。じゃあ行こっか。」

そのまま二人で教室を出て、学年職員室へ向かう。

ちらっと横を見ると、茉胡はずっとぼーっとしていた。

私が知っている茉胡は、元気な姿の茉胡で、今まで落ち込んでいる姿とかも見たことはあっても、ここまでボーッとしているのは、見たことがなかった。

「茉胡、職員室ついたよ、入るよ。」

「え?あ、うん。」


< 24 / 361 >

この作品をシェア

pagetop