キミの隣、笑顔のあなた
澄side
茉依から、茉胡から告白されてどう思った?と聞かれたときは、どくんっとした。
正直、あまり変わらなかったんだ。
他の生徒と。
俺も大人だし、茉胡は数学係だから、なるべく態度を変えないように、ってしてた。
それなのに、誕生日にプレゼントをもらった時、なんか、なんだろう。
胸がぎゅーっと締め付けられた。
・・・うれしかったんだ。
それから、まあいろいろあって、無事自分の気持ちに素直になれて、茉胡とも付き合えるようになった。
付き合って、1ヵ月が過ぎ、一応、幸せな日々を送っている。
そういえば、茉依がうちの学校に入学してから、茉依のおうちにお邪魔することが多くなった気がする。
まあ、俺が来るとき、茉依はいつも寝ているけれど、茉依が近くにいることが俺にとってはかなりの安心材料みたいで。
やっぱり昔からなついてくれていたからか、一緒にいた感じが妙に心地よかったのか。
茉依は俺にとっては妹みたいなもんだからかな。
冬休みに入って一週間。
大晦日である今日も、俺は一度実家によってから、古内家にお邪魔していた。
俺の席は、古内家では茉依の隣が定位置になっている。
今日も、俺の隣には茉依がいて、大みそかに入るバラエティを見ていつもより表情が豊かになっている。
そんな姿を見て、俺もうれしくなる。