キミの隣、笑顔のあなた
「いやー、澄くん。久しぶりだなあ!!」
俺が古内家に来ると、いつも嬉しそうにしているおじさん。
今日はいつにも増して、機嫌がいい気がする。
そのまま、おばさんが出してくれるおいしい料理を食べながら、宴は進んでいった。
「「3-、2-、1-!!」」
『ハッピーニューイヤー!!』
おばさんとおじさんのご機嫌なカウントダウンを合図に、朝希と茉依と俺も一緒に声をあげた。
その後も、夜中まで5人で起きていたり、話したりしたが、俺は茉依の前で茉胡の話をすることはできなかった。
なぜだかわからないけど、できなかった。
茉依になんか思われるのが嫌なのか、それともただ話したくないのか...。
自分ではわからないけど。
とにかく、茉依の前で、茉胡とのことを話すことはなかった。
澄side END