キミの隣、笑顔のあなた
茉依side
「えー、教科書87P、辞書とチャート開いてー・・・」
冬休みが明けてから数日、また学校が始まった。
今は英語の授業中。
冬休みは、夏休み同様、茉胡と遊んで、バイトをして、新しい年を迎えた。
大晦日は、なぜか家に澄にいが来た。
話によると、私が寝ている間にたまに来ていたらしい。
澄にいは私の前で茉胡との話をしなかった。
...それが逆に苦しかった。辛かった。
まあ、もし話が出たとしても、辛かったのは変わりないんだけれど。
キーンコーンカーンコーン————
「はい、じゃあ、今日はここまで。
次の時間は、次の単元入るかもしれないから、予習しっかりして来いよー。」
いつものように、考えている間に授業は終わっていた。
考えながらも、一応ノートはちゃんと書いている。
先生の話はほとんど聞いてないけど。
「きりーつ、れーい」
『ありがとうございましたー。』
5時間目の英語が終わった、ということは、次がラスト。
6時間目の数Ⅰが。
「茉依ー!教科連絡いこー!」
英語の道具を片していると、いつの間にか茉胡が私の席まで来ていた。
冬休み明け、初めてのLHRで行われた席替えで、また近くの席になることができなかった。
私の席は、この寒い時期に窓側のまた一番後ろ。
でも、今回は前と違って、一列挟んで斜め前くらいだから、前ほど遠くはない。