キミの隣、笑顔のあなた
「いってきます。」
『行ってらっしゃーい。』
新しい年度が始まり、外はすっかり春の空気になった。
去年より、少し着慣れた制服を身にまとい、学校に向かう。
「おはよー!!!茉依!」
「おはよう。」
「今日から2年生!花のセブンティーンの歳だね!!」
そう。今日から私たちは、高校2年生になります。
「クラス発表、緊張する...!
まあ、もしクラスが離れたとしても、うちらの間に変わることはないし!
選択一緒だから、どうせクラスも近いだろうし!ねっ!」
「うん。」
私も、茉胡と同じクラスになりたい。
そこに嘘はない。だって、茉胡とはずっと一緒にいたいし。
そこにつらい事実があっても、私が茉胡のことを嫌いになることは、ないから。
春休みも、バイトの日以外は、毎日といってもいいほどあっていた私たち。
春休み明けだからといって、久しぶり感は全くない。
いつも通り、笑い合って話しながら学校についた。
まず向かうのは、玄関から少し離れたところに貼ってある、クラス表のところ。
「よし、じゃあ、うちは3組から探すから。
茉依は、1組から探して。」
「うん。」
うちの学校は、理系が1組から3組まで。
文系が4・5組となっている。
茉胡に言われた通り、一組から順に探していった。
・・・1組には私も茉胡もいない。次は2組。