キミの隣、笑顔のあなた
ボーっとしたまま1階に降りて玄関に向かった。
汗もほとんどかいておらず、全然熱が下がった様子もない。
ボーっとしたまま1階に降りて玄関に向かった。
汗もほとんどかいておらず、全然熱が下がった様子もない。
降りている階段も、たまに二重に見える。
やっとのことで玄関について、家の鍵を開けた。
「・・・っは、はあ、はあ、どちらさまですか?」
息が切れながら、下を向きながらも、ドアの向こうの人に何とか聞く。
「いや、どちらさま、って俺だけど...
ってえ!?茉依?!
え、ちょ大丈夫か?」
「澄にい...?」
バタッ——————
何でいるの?という疑問が頭に浮かんだけれど、そこで力尽きてしまった私は、その場で倒れてしまった。
「おい、茉依!おい、おい!!!!」
「声でかい。頭に響くから、やめて。」
「あ、ごめん。」
私の言葉に、はっと我に返ったように言葉を止めた。
それでも心配そうな顔を私に向けている。
今は私だけに向けてくれているその顔に、また私の体温が上がる。
それでも澄にいの肩を借りながら自力で立ち上がろうとするが、体に力が入らずその場にまた崩れてしまう。
「・・・ったく、無理すんなよ。」