キミの隣、笑顔のあなた
いつもなら、どんなに短い距離でも何か話をするのに。
今は、なにも話さなかった。
不思議に思いつつも、そんな日もあるかと特に気には留めず、職員室に入る。
———————コンコン
「「失礼します。」」
「1年3組の枩谷茉子です。」
「古内茉依です。」
「あー。廊下で待ってて。」
奥からぴょこっと顔を出し、廊下で待ってるように促す澄にい。
言われた通り、職員室から出て、廊下にある椅子に座る。
生徒はほとんど部活動見学にいったのか、周りには数名しか人がいない。