キミの隣、笑顔のあなた
「・・・で?」
「・・・で?って?」
「いや、返事に決まってるじゃん!」
「ああ。お友達になることになった。」
「お友達い!?」
再び大声を出した茉胡のせいで、再び視線を集めた私たち。
「いや、だから。」
「あー、ごめんって!
だって、お友達、ってありえないじゃん!
付き合うことにしなかったの?」
・・・あたりまえでしょう。
私は、あなたの恋人のことが諦められずに今でも想い続けてるんだから。
「・・・まあね。」
「なんで?」
「え、なんでって...」
ズキズキズキズキ—————
ダメだ。こんなんで、こんな気持ちになっちゃダメだ。
「...今は、そういうのはいいかな。って。」
「えー!そうなの?」
それで納得したのか、違う話をし始める茉胡。
私の声が震えていなかったか、それだけがすごく気がかりだった。
私の告白騒動から2週間。
今日は、高校に入って2回目の球技大会初日。
今年も私と茉胡はバドミントンとバスケに出場することになっている。
今年のバスケットのメンバーも去年に負けず劣らず優秀で、練習の時点で優勝最有力候補の中に名を連ねていた。
午前中、2回戦まで行い、圧勝をした私たちは、午後からのバドミントンの試合に備え、今はお昼休憩のために教室に来ていた。