キミの隣、笑顔のあなた
「でも!!茉依とは、遊ぶのー!
遊ばないわけないじゃん!!
遊ぶよ!問答無用!!!」
「はいはい。」
あははっ!と笑い合う私たち。
何があっても私たちの仲は相変わらず、絶好調。
————そう、私が我慢さえすれば。
でも、この我慢も、今や私の一部だから。
もう、我慢することに関して何も思うことはない。
そして、私はまだ澄にいのことを諦めることはできないでいる。
・・・はぁ。
もちろん、茉胡と遊べるのはすごく、すごくうれしいのだけれども。
遊ぶと、当たり前に澄にいの話になるわけで。
そういうのは、少し辛いなあと思いながらも、やっぱり茉胡と遊びたい自分がいるから、結局遊んでしまう。
「・・・だよね?」
「え?」
「え?」
「あ、ごめん、聞いてなかった。」
「えー!!もう!
いや、だから...あ、もういいや。
そんなたいしたことじゃないから。」
あははっ!と笑って、じゃあ、とそのまま分かれ道から家に向かって帰っていった。
こうして、高校2回目の夏休みがやってきた。