キミの隣、笑顔のあなた
茉胡side
「...あれ、まだ茉依来てないか。」
いつもの集合場所である、駅前に早めについたうちは、近くの椅子に座った。
スマホを見ると、8月11日(木)10:05
集合時間の、10分前についてしまった。
夏休みに入って、2週間と少しがたった。
やっと夏期講習が終わり、茉依と遊べる時間も少しずつできてきて、今日は夏休みに入って二人で遊ぶ3回目。
たくさん遊ぼー!と思っていたけど、茉依はバイトやっているし、中々予定が合わなくて、たぶん今日が最後になりそう。
まあ毎日メールしてるから、別にいいったらいいんだけどね。
「あ、茉胡、遅くなったごめん。」
「ううん!大丈夫。
よし、じゃ、行こうか!!」
「うん。」
待ち合わせ5分前に来た茉依。
そのまま2人で並んで駅に入る。
今日は東京に行こう、という話に昨日なったので、結構な長旅になるかな?
そんなことを思いながら、駅の改札をくぐった。
「よし!
ありがとう!茉依。おかげでかわいい服で澄さんに会えそう。」
「...ううん。」
東京についてまず、洋服屋さんに行った。
お盆明け、日帰りで澄さんとドライブに出かけることになっている。
その日のデート服を買いに来た。
茉依の選ぶ服は、かわいいから一緒に選ぶって決めてたんだ。