キミの隣、笑顔のあなた
何考えているんだ私は、と慌てて気持ちを切り替えて話を聞く。
「よし。じゃあ、説明してくね。
まず、数学係の仕事内容を大まかに言うと・・・・」
……………………………
「大体これくらいかな。何か質問ある?」
「・・・・・」
「今のところはないです。」
いまだ固まったままの茉胡に驚きながらも、私が無難な返事をする。
「まー。まだ仕事してないしね。
明日からはちゃんと遅れずに仕事に来いよー。」
「・・・・・」
「はい。」
「じゃあ、もう帰っていいぞー。
悪いな。帰りの時間遅らせて。」
「いや、大丈夫です。
うちら部活入らないんで。」
「え、ちょ、茉胡?」
急に話し始めた茉胡の腕を、驚きながら軽くたたく。