キミの隣、笑顔のあなた



「いーえ。あ、ちょっとトイレ行ってくる。」

「あっ、うん。」

”茉胡なら絶対喜ぶと思ってさ” 発言に、胸がキュンキュンしすぎているため、もう何が何だかわからない状態。

そして目の前のかっこいい彼氏さんは、車を降りてすぐ更なる爆弾発言をしたのです。



「...あ、今日の服、茉胡に似合っててすごいかわいいね。
 んじゃ、行ってくる。」

「・・・・・・・・」

開いた口がふさがらないとは、このことなのでしょうか。

幸せ過ぎて、頬は緩みっぱなし、ニヤニヤが止まりません。

「どうしよ、どうしよ...」

こんなんで1日持つ気がしない。

やっぱり大人だなあ、と思いながら、澄さんが自分の彼氏でいてくれるなんて、本当に幸せ過ぎることだ、と改めて身に染みた。



そんなこんなで、ドギマギしながらも、大人でコドモな澄さんはとの山梨までのドライブはあっという間に終わった。

うちを緊張させないようにとたくさん話してくれたり、いっぱいいっぱいのうちの話をちゃんと最後まで聞いてくれたりしてくれた。

そんなところに、うちはまたときめいたのである。

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