キミの隣、笑顔のあなた
「そうなのか?」
茉胡の言葉を聞いて、驚きの表情のまま私に尋ねる。
澄にいは、私が中学校で強かったのも知ってるし、応援にも来てくれてた。
やめるとは思っていなかったんだろう。
だからか、驚きが隠せていない様子の澄にい。
「は、はい、まあ。」
あははと苦笑いを返す。
隣を見ると、爆弾を落とした茉胡はもう、心ここにあらずといった様子で、そわそわしている。
「・・・話って終わりですか?じゃあ、帰りますね。
茉依、帰ろ!」
急にたくさん話しだした茉胡に驚きながらも、もうすることはないし、いる必要はない。
・・・本当はもっと話したいのに。
後ろ髪を引かれる思いで、澄にいにさようならと伝えようとした。