キミの隣、笑顔のあなた
「いいよ。無理して言わなくても。大丈夫。
ありがとう。伝わってるから。
俺の自己満に2回も付き合ってもらってごめんね。
でも、俺は古内さんと友達やめる気も、古内さんをあきらめるきもないからね。」
「・・・・・うん。」
「おっ、時間もちょうどいい感じだよ。
よし!それじゃあ、校庭に行こっか。」
佐伯くんの言葉に、黒板の上にある時計を見ると、17:50を指していた。
「うん。そうだね。」
何もなかったように話しかけてくれる佐伯くんはやっぱり優しくて、いい人だと思う。
私も佐伯くんに元通り、接することにした。
一緒に教室を出て、階段に向かう。
「・・・あ、ごめん。トイレしてから行くから、先行ってていいよ。」
「あ、うんわかった。遅れないようにな。」
「うん。」
そこで佐伯くんとは別れて、女子トイレに入った。
用を済ませ、校庭に出たときにはもう、生徒会の人たちが司会をしていた。
みんなごちゃごちゃいるからか、遅れてきてもあまりばれないようだった。
「茉胡、どこだろ。」
きょろきょろと周りを見ると、意外と近いところに茉胡を見つけることができた。
「茉胡。遅れてごめん。」
「茉依ー!おっそかったね。何してたの?」
ドキッ———————