キミの隣、笑顔のあなた



「あ、じゃあ、適当に座って。
 ソファでも椅子でもどっちでもいいけど。」

そう言われ、とりあえず座り心地がよさそうなソファに座ることにした。

澄にいは椅子に座った。

お互いなにもしゃべらず、無言だった空気を崩したのは、澄にいだった。

「そういや、バスケ部入らないのか?」

さっきまでの先生モードと打って変わり、昔のような雰囲気になる澄にい。

「うん。まあね。」

「なんで?」

「えっと。別に何でとか理由はないんだけど。
 中学校で十分楽しんだし、頑張ったし。
 もういいかなー?って思ったからかな。
 あとは、、バイトもしてみたくて。」


・・・本当は、もう一つちゃんと理由がある。


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