キミの隣、笑顔のあなた



12月25日(日) クリスマス当日。

日曜日なのに、講習があるのは、年明けの講習をできるだけ少なくするためで、土曜日である昨日もあった。

「いってきまーす」

「「「いってらっしゃーい」」」

家族に見送られて、制服にダッフルコート、マフラーをした私が学校へ向かう。

「おはよー!!茉依!」

いつもの場所で、茉胡と会う。

「おはよ。」

「ね、今日学校帰りどっか行かない?」

「ごめん。今日は用事があって。」

「えっ!そっかー残念。」

「...佐伯くんと遊びに行くんだ。」

「・・・・・ええええええええええ?!」

いうべきか、言わないべきか。
迷って言うことを選択した私。

すると、いつにも増して大きな声で叫んだ茉胡に私は飛び上がった。

「っ!うわ。びっくりした。
 茉胡、声でかい。」

「え!?だって、そりゃそうでしょ!
 え、何、あんたら付き合ってたの?」

「いや、付き合ってない。」

「はあっ!?それなのに、クリスマスに二人で遊ぶの?
 いや、まず二人で遊ぶとか、デートじゃんデート!」

「うーん?うん。」

「いいの?え、もしかして、茉依、佐伯くんのことが好きだったの?」


ズキッ———————



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