キミの隣、笑顔のあなた
それから俺は、年が明けてから、茉胡に自分から連絡をしなくなった。
なんでか、茉胡と話をしたくなった。
今の俺は、何かに当たってしまいそうな気がして。
それと、俺の頭の中は今、茉依のことでいっぱいいっぱいだった。
終業式の日、茉胡と「冬休みもどこか遠出したいな。」と話をしていたのに。
あんなに茉胡の笑顔が楽しみだったのに。
1月に入ってから、その気が全くなくなってしまった。
俺の全部が今、茉依に向かっていた。
茉依のことが気になる。
この妙なイラツキ、悲しみ、虚しさ、茉依のことなら大抵一瞬でわかってしまう俺。
全てがごっちゃにぐちゃぐちゃになっていた。
そして俺は、茉胡に断りの連絡を入れた。
澄side END