キミの隣、笑顔のあなた


「・・・うん。」

「だから、許してあげな。
 附田先生が、そんな人じゃないの知ってるでしょ。」

「・・・うん!そうだね!
 こんなうちと付き合ってくれてるんだもん。
 うちが疑うなんてそんなことしちゃダメだ!!」

そうだよ!澄さんと付き合てるのなんて、奇跡に近いんだ。

ちゃんと思いやりも忘れないように、って付き合いたての時、自分に何度も言い聞かせたじゃんか!!

・・・うん。しょうがない。
そういう時もあるよね。

茉依に言われ、そう思うと、だんだんすっと心にストンと落ちて、すっきりした。

いつもこうやって茉依には助けられている。


この後もいつも通り二人ではしゃいで、浅草でいろいろ買ったりして、1日デートは終わった。


家に帰って、部屋にある先生との写真を見て、早く先生に会いたくなった。

夏の初デートの時に、2人で撮った写真だ。

どの私も楽しそうで、澄さんの表情も優し気で...

特にこの時の写真は好きだな。

きれいな景色をバックに二人で撮った写真。

2人ともいい笑顔で、お気に入りの一枚だ。


・・・遠出デートがキャンセルになったので、次会えるのは冬休み明け。



ああ。早く会いたいなあ!!!!




この日から、冬休みが明けるまで、毎日写真の前でニヤニヤしながらそう思った。



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