キミの隣、笑顔のあなた
茉依と遊んでから約1週間が経ち、ついに冬休みが明けた。
会いたくて会いたくてたまらなかった。
毎日写真は見ていたけど、やっぱりちゃんと目の前で顔を合わせてみたい、そう思っていた。
「おはよー!!茉依」
「おはよ、茉胡。」
いつも会うところで、今日も茉依とあって、いっしょに学校に行く。
いつものように茉依と話しながら学校へ向かう。
やっぱり茉依と話すのは楽しい。
嫌なことも全部忘れられるくらい、笑えるから。
「おはよー!!」
茉依と話してきたことで、すっかりテンションが上がりまくっていたうち。
教室に入るなり、いつも以上に元気な声でみんなに挨拶をした。
いつのように、みんなから挨拶を返してもらって、自分の席に座る。
茉依の隣の席が、今のうちの席だ。
今日も一日がんばろー!!
心の中で、自分に気合いを入れた。
「茉依ー、教科連絡いこう。」
3時間目の化学が終わり、次は数Bの時間。
数学係のうちたちは、毎数学の時間の前の休み時間に、必ず澄さんのところに教科連絡に行っていた。
「あ、ごめん。ちょっと、先行ってて。」
「あ、うん。わかった。」
茉依が机で何かいろいろがそごそやりながら答える。
仕方ないので一人で教室を出た。