キミの隣、笑顔のあなた



でも、茉胡が私と一緒にこの高校に入るって言った時、私はバスケ部に入ることをやめた。


プレーしていて、もし茉胡が特待を断ったことを後悔することがあれば。


”その姿を私は見たくない。”


そう、思ったから。


だから、私は入学前にバスケ部に入ることをやめた。逃げた。

そうしたら、茉胡も

『茉依がバスケ部に入らないならうちもはいんなーい!』

っていつもの調子で言った。


その言葉に私はびっくりした。

「続けなよ!茉胡が辞めるのはもったいない!」

そう何度も説得したけど、茉胡は「いいの!」って言って聞かなかった。



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