キミの隣、笑顔のあなた




私は別に、澄にいと茉胡の関係を壊したいわけじゃない。

ただ、ひたすら澄にいを想い続けたんだっていうことを、口に出して澄にいに伝えたかった。

佐伯くんがいっつも言ってた、自己満足、ってやつなのかもしれない。


茉胡と澄にいが今どんな感じなのか、私は聞いていない。

茉胡と2人っきりになることが、遊ばなくなったことでなくなってしまったから。



でも、「伝えようかな...」そう決意しようとすればするほど、茉胡の顔がちらつく。

私が想いを伝えたことを知れば、茉胡は傷つく。

私は前、澄にいとは全く関係ない。って言っちゃってるから。



・・・泣かせたいわけじゃない。


澄にいのことが好きであると同時に、茉胡のことも大切なんだ。

傷つけたくはないんだ。

でも...

最後の最後まで、私の想いを自分でなくせるほど、強くはない。

吐き出して、しまいたい。



・・・どうしたらいいんだろう。


どうしたら...



明日のために早めにベッドに入り、ずっとどうしようか考えた。





そして、今日、私は夢を見た。


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