キミの隣、笑顔のあなた



「うん。」

「あー俺な、今一人暮らししてるんだ。
 だから、茉依がこの学校受けて、合格して、ここに通っているのもさっき知った。」

こうやって話す感じ。なんだか昔に戻ったみたいだ。


それに・・・・


”茉依”


さっきは『古内』だったけど、今はちゃんと『茉依』って呼んでくれて。

本当に昔に戻ったみたいで、なつかしい気持ちに包まれて、幸せだ。

普通に、茉依と呼んでくれたことに、思わず頬が緩む。

「あ、そうなんだ・・・。
 だから、家にはいなかったんだね。」

緩む頬を引き締め、ずっと疑問に思っていたことを改めて聞く。



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