キミの隣、笑顔のあなた



「うん。澄にいが『先生になる!』ってうれしそうに報告には来てくれたけど。
 学校名聞いたら、なんか、『まだ言えないんだ!』とか言って、そのままいなくなったじゃん。」

驚いたように笑っていた澄にいに、昔を思い出しながら、私は答える。

でも、それがまさか私が目指していた学校だったとは・・・。

「ああー。だっけか。」

「そうだよ。覚えてないの?」

「うん。あはは。
 ってか、久々に聞いたわその呼び方。澄にいって。なつかしいなあ。」

少年のような無邪気な笑顔になる澄にい。


・・・あっ、なつかしい。

この笑顔がまた近くで見れるなんて、うれしいなあ。

そんなことを考える。

「そう?私とずっと会ってなかったからでしょ。
 私は昔からずっと澄にいって呼んでるから。」

「そっか。そうだよね。
 あー、そうかあ・・・」

すると、困ったような表情を見せる澄にい。


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