キミの隣、笑顔のあなた
「・・・どうしたの?澄にい。」
「んー。いや。なんていうか、そのー。」
はっきりといわず、なんとなく歯切れが悪い澄にい。
「・・・なに?」
その様子にだんだんと不安になってくる。
「あのさ...その、あの、ほら。
・・・俺と幼馴染であることは、隠してくれないか?」
そこで一度言葉を切り、私をチラッとみた。
私はなにも言わず、澄にいの顔を見つめる。
「それから・・・
俺のこと、”澄にい”と呼ぶのも、学校ではやめてほしい。」
・・・えっ?
「え?なに、そんなこと?」
「へっ?」
あんなに言い淀んでいたから、もっと大ごとかと思った。
そんなのあたりまえだ。
私だって、そこらへんはちゃんとするつもりだった。