キミの隣、笑顔のあなた




「もういらない。
 ごちそうさま...。」

いつも部活でたくさん動くため、ごはん2杯は確実に食べる。

そんな私が全然料理に手を付けなかった。

「え?!どうしたの茉依。
 なんかあった?」

お母さんが驚いたように私に聞く。


私にも原因はわからなかった。

でも、食欲がなかった。



————ただ、澄にいが彼女にちゅーしたところを思い出すだけで、涙が出そうになった。


「んー、今日部活休みになったから。
 あんま動いてないし、おなかすいてないのかも。
 せっかくたくさん作ってくれたのにごめんね。」

そう謝って、自分の部屋に戻った。



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