キミの隣、笑顔のあなた
好きなんだって思うと、すとんっと腑に落ちた。
それなのに、目から涙が零れ落ちていることに気づいた。
何かが壊れたように、涙が止まらなかった。
その理由が、私にはわからなかった。
それでも、大声を出すとお兄ちゃんが飛んでくると思い、枕に顔をうずめ必死で声を消した。
たまたま部活が休みになって、茉胡とも遊べなくて。
仕方なく帰ってきたとき、偶然が重なり気づいてしまったこの気持ち。
・・・もし、部活があったら?
・・・部休になったときに茉胡と遊んでいたら?
———この気持ちはどうなっていたんだろう。
いつか気づいてた?
だとしたら、ちゅーを見てじゃなくて。
もっと違う形で知りたかった。