キミの隣、笑顔のあなた
どうして澄にいのことが好きだと気づいてしまったんだろう。
絶対に叶わない恋だ。わかってるはず。
澄にいが私なんか相手にするはずがないし、ただの幼馴染って思われてると思う。
いや、妹?そもそも、朝希の妹って認識?それだけかもしれない。
澄にいが私の気持ちを知ったら、もう今まで通りにはならないだろう。
・・・そんなのいやだ。そっちのほうが嫌だ。
怖い。いやだ、嫌われたくない。
だったら、この気持ちは伝えなくていい。
たまーに数学を教えてもらえる、そんな関係性でいい。
今まで思わなかった感情に、好きだと、恋だと気づいた瞬間、私の中を支配した。
泣いて泣いて泣いて。
気づいたら、私は深い眠りに落ちていた。