キミの隣、笑顔のあなた





どうして澄にいのことが好きだと気づいてしまったんだろう。



絶対に叶わない恋だ。わかってるはず。

澄にいが私なんか相手にするはずがないし、ただの幼馴染って思われてると思う。

いや、妹?そもそも、朝希の妹って認識?それだけかもしれない。


澄にいが私の気持ちを知ったら、もう今まで通りにはならないだろう。




・・・そんなのいやだ。そっちのほうが嫌だ。



怖い。いやだ、嫌われたくない。



だったら、この気持ちは伝えなくていい。

たまーに数学を教えてもらえる、そんな関係性でいい。



今まで思わなかった感情に、好きだと、恋だと気づいた瞬間、私の中を支配した。





泣いて泣いて泣いて。


気づいたら、私は深い眠りに落ちていた。




< 54 / 361 >

この作品をシェア

pagetop