キミの隣、笑顔のあなた




このくらいだと、もしかしたらもう茉胡はついているのかもしれないと思い、周りをきょろきょろ見渡す。

その時…


「おはよー!!!」


朝から、ハイテンションの茉胡が私の両肩をポンッと叩きながらやってきた。

「おはよ。茉胡。」

いつもなら不愛想で低くなってしまうテンションも声も、今日ばかり笑顔で返せてしまう。

「とりあえず、電車のろっか。」

「うん。」

行先もわからない私は、茉胡についていくほかない。

「茉依、来るの早いね!!」

「いや、さっき来たところだから、ほんと10秒前くらいに。」

「そうなの!
 ってか、茉依のバスケ姿久しぶりに見た!」

「茉胡もだよ。」

改札を過ぎて、ホームについても私たちの笑い声が止まることはなかった。



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