キミの隣、笑顔のあなた
茉胡と2人っきりで、いつも以上にテンションが上がっていた私は、家を出たときにしたある決意をすっかり忘れて、ただただ楽しんでいた。
「ね、茉胡、次何うた
「あのさ、茉依。ちょっと話したいことがあるんだ。」
私の言葉を遮り、さっきまでの楽しい表情から一転した真剣な表情の茉胡に一瞬驚いた。
「・・え、ん?なに?」
「あのさ、うち。
理系に、行こうと思ってんだ。」
「・・・え?」
さっきまでの楽しい雰囲気と明らかに違う空気感と、思いがけない言葉に思わず、耳を疑った。
「どうして?」
何も答えない茉胡に、もう一度はっきりと聞く。
疑問がありすぎる。