キミの隣、笑顔のあなた
「おばさんは?いいって言ってるの?」
「茉依に数学教えてもらえるならいいんじゃない?って。
入試の時、塾に行かなくても数学がほかの教科ととんとんだったのは茉依のおかげって、ママすごい茉依に感謝してるから。」
「・・・それはちょっと買いかぶりすぎだよ。」
「そういうことで!やっぱり、高校3年間は一緒のクラスがいいでしょ!
だから、明後日締切の進路希望調査は、理系で出します!
あ、茉依の選択って、物理と日本史だよね?」
「うん。」
「じゃ、茉胡も、そーしよっ!」
・・・なんかこの状況、前にもあった気がする。
本当はやりたかったと思うバスケを、私の言葉でやめたとき。
あの時も、『茉胡も茉依と一緒にする』って。