キミの隣、笑顔のあなた
「茉胡―、やっぱりバスケに出るよね?」
前に座っている茉胡の肩を叩きながら聞く。
テスト明け、初めてのLHRでくじ引き席替えをしたとき、前後になった私たち。
中学校の時から、こういう運だけ強く、いつも席替えになると前後か隣になるのだ。
「うん。やっぱりそれは決めてたしね。」
「あと一つぐらい、なんかでない?」
「そーだ
「えー、では!よく聞いてください。」
”そーだね、何にしようか” という私の言葉は、黒板の前に立っている学級委員長によって遮られてしまった。
突然の大きな声に、私も茉胡も学級委員長の言葉に前を向く。