キミの隣、笑顔のあなた




茉胡はバスケが上手だとみんなの間で有名だったが、私がバスケをしていたことを知っている人はあまり多くないと思う。
ここの学校、うちの中学の出身あんまいないし。

それなのに彼女は私の名前も言った。

そのことに、クラスメイトだけでなく私も不思議に思った。

茉胡は皆の視線にただ笑っていて、私はどうしていいかわからずとりあえず茉胡を見ていた。

「推薦してもらったし、うちらバスケでます!」

私の視線を感じ取ったのか、茉胡が学級委員長に向かって大きな声でそう言ってくれた。

「あ、はい!」

学級委員長も茉胡がバスケがうまいという噂を聞いていたのか、すごくうれしそうに黒板に名前を書く。




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