キミの隣、笑顔のあなた
帰り際、「茉依ちゃん、めっちゃ信頼してる、がんばろ!」って声をかけてくれたけど、
「買いかぶりすぎだよ―、みんな。」
「そんなことないから。」
声に出ていたようで、更衣室で軽く着替えてから教室まで歩いている途中、茉胡につっこまれた。
「ま、頑張ろうよ!優勝目指して。茉依の力も必要だ。」
「・・・うん。」
バドミントンもあるしねー、練習しなきゃ!と歩きながら一人で焦っている茉胡を横目にうなずく。
みんなの言葉に納得はしていないが、むしろ全力で否定したいが、私の力も必要と言われれば力を尽くすのみ。
本番が楽しみで仕方なくなってきた。