魔法学園の管理人



「あ、え……?」


射抜くような視線に貫かれた俺は、目をそらせないまま、動けなくなってしまった。


心臓の音だけが、耳元で大きく鳴り響く。


「なんだ、怖いのか?
心配するな。…すぐ終わる」


優しげに俺にかける声には、あと少しで糸が切れそうな危うさをはらんでいて。

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