魔法学園の管理人


ベッドのすぐ後ろの窓には半月が昇りはじめていた。

今は春だから、冬に比べて日は伸びてるからといっても、月が出て来てるし、だいぶ時間が経っているはず。

まさか…!

「まさか、寝てる間に…⁈」

「寝てる間だと?」

すると何が面白いのか、オオカミは黒々とした鼻を上に向けて、笑い出した。
地の底からひびいてくるような、低くて重々しい声だ。

< 17 / 71 >

この作品をシェア

pagetop