魔法学園の管理人


上から覗き込んでくる女は、たれた髪を耳にかけてほほえんだ。

「おはよう。気分はどうだい?」

「……俺は…一体?」

「ルーポに驚いて、気絶しちゃったんだよ。あ、ルーポっていうのはそこにいる白いオオカミだよ、覚えてる?」

「おおかみ…」

女子はうなづくと、前を見た。
俺は起きる気力がなくて、頭だけ動かして同じ方を見やった。

< 22 / 71 >

この作品をシェア

pagetop